貴州紅酸湯の会〈2023冬〉発酵トマトで味覚の世界を旅しよう! ニューヒナベパラダイス at 水道ギャラリー

2月25日(土)18:30~、江戸川橋の『水道ギャラリー』で、中国貴州省東南部に伝わる発酵トマトの鍋料理・紅酸湯(ホンスァンタン)を食べる会を開催します。《お申込みはこちらから

2022年6月に開催した貴州の発酵トマト鍋「紅酸湯(ホンスァンタン)」を食べる会、水道ギャラリーさんから「またやりませんか?」とお声がけいただき、2023年冬の回を開くことにしました!

トマトにこんな食べ方が!貴州の発酵の英知が詰まった紅酸湯

紅酸湯とは、ピッカピカのミニトマトに生姜、大蒜、唐辛子、塩、白酒、酒醸(もち米の発酵調味料)などを加え、甕の中で乳酸発酵させた「紅酸(ホンスァン)」をベースにした発酵トマト鍋です。

料理のルーツは貴州省東南部の少数民族。私は2017年より現地を訪れ、学び、この味を日本のさまざまなトマトで再現してきました。

トマトが乳酸発酵することで生まれる奥行きのある風味と酸味、他の食材と合わさることで増幅するうまみと香りは唯一無二。文化的な背景などは他の記事で書いているので、こちらのページこちらのページをご覧くださいね。

静岡県産アイコを乳酸発酵。鍋を彩る多様な薬味も必食!

今回の会の紅酸湯の特徴はふたつ。まずは漬けているトマト、そしてドリンクのラインナップです。

 

今回のトマトはアイコが主役。アイコはミニトマトの品種で、甘く果肉が緻密でしっかりとしているのが特徴です。

さらに抗酸化物質であるリコピンが多く含まれているのもうれしいポイント。発酵の落ち着いた1年ものと、比較的発酵の浅い、若々しいものをブレンドした紅酸を使い、バランスよく仕上げます。

また、具には質のよい豚肉、たっぷりの野菜をご用意。さらに鍋の前にはおつまみ、〆は貴州式に米粉、最後にちょっとしたデザートも。

そして、日本の鍋はあまりつけだれという概念がありませんが、貴州の鍋は蘸水(つけだれ)が命!

ハーブやスパイス、さらに紅酸湯に欠かせない木姜油(ムージャンヨウ)というレモングラス香のオイルが混ざり合ったときの風味といったら…!

このつけだれの世界は、どんなに語っても食べて理解していただくのが早い!まずは味わって、貴州文化を楽しんでみてください。

飲み比べ推奨!青島ビール&ノンアル青島

もうひとつのお楽しみがドリンクです。今回は世界のビールを販売する池光エンタープライズ様より、青島ビールの協賛をいただきました!

 

青島ビールは、もう説明するまでもありませんね。中国料理に定番のビールです。

そしてもうひとつ推したいもの…、それは昨年秋に発売された青島ノンアルコールビール。これが本当に完成度が高いのです。むしろ、これを飲んでいただきたいがために池光さんに協賛をお願いしたといっても過言ではないくらい。

正直なところ、おいしいノンアルコールビールってほとんどないですよね。なので、注文しなくなるんですよね。

しかしこの1本は、アルコールの飲めないときに「この選択肢はありだな!」と感じさせてくれた数少ないノンアルビールだったのです。

製法は、一度ビールをつくってからアルコールを抜いているので、味わいはほぼビール(アルコール度数は0.03%)。その手間から、現地ではビールより価格が高いという‥!あまり店で見たことがないかもしれませんが、おいしいノンアルコールの選択肢を増やす意味でも、これはぜひとも体験していただきたい!

なお、ドリンクはスパークリングワインやジュースなど、幅広いラインナップでお好きな飲みもの4杯をお楽しみいただけます。

* * *

最後に価格ですが、前回よりも値上げさせていただきました。昨今の原料高もありますが、実は前回「水道ギャラリー」で初めての開催、そしてランチということもあり、相談の上でかなり抑えた価格にしたのです。

しかし、紅酸湯は原料となるトマト、スープ、個性的な薬味類に原価のかかる料理です。場所代を含めると利益的なものはほぼなく、夫にも手伝ってもらいましたが正直これでは続けられない…。

そこで今回は原価を踏まえ、持続できる会費に設定させていただきました。そのかわりといってはなんですが、紅酸湯にとって大切なスープの原料に、私が普段使っている鶏を使います。また、ドリンクのラインナップと量も、協賛をいただいてぐぐんと増やしました(前回は1杯、今回は4杯)。ご了承いただけると幸いです。

そんなわけで、水道ギャラリーのすてきなうつわで楽しく紅酸湯を味わいながら、胃袋目線で貴州東南部を旅していただけたら嬉しいです!

▼開催概要

貴州紅酸湯の会〈2023冬〉発酵トマトで味覚の世界を旅しよう! ニューヒナベパラダイス at 水道ギャラリー

日時:2月25日(土)18:30~21:00
会費:7,700円(税込)
※当日、現金またはクレジットカードにてお支払いいただきます。

▼内容
・紅酸湯(ホンスァンタン:貴州式発酵トマトの鍋料理)
・貴州式蘸水、ちょっとしたおつまみ、〆の米粉(ミーフェン)、デザート
・青島ビール1本&青島ノンアル1本セット、さらにお好きなドリンク2杯(アルコールを含みます。5杯目以降はキャッシュオンでご提供します)

▼場所
水道ギャラリー・suido cafe
東京都文京区水道2-6-8(MAP)
※最寄駅:東京メトロ有楽町線江戸川橋駅(4番出口)、東西線神楽坂駅(神楽坂口1b出口)、JR飯田橋駅(東口)

▼席数と人数
全3卓(12席)
※ギャラリー内に3つのテーブルと3つの鍋をご用意します。

4名様のグループでお申し込みの場合、1つの紅酸湯(鍋)を友人同士で囲むかたちになります。
1~2名様でお申し込みの場合、相席で1つの鍋を最大4名で囲んでいただきます。初めての方と鍋を囲んでもいいよ!という方は1~2名でお申し込みいただき、必ずお友達同士で食べたい!という方は4名でお申込みください。

▼お申込み方法
Googleフォームより必要事項をご記入の上、2月6日(月)23:00以降にお申込みください(フライングにご注意)。受付後、主催者からの返信をもってご参加の可否をご連絡いたします。

こちらからお申込みください。

※グループの場合は代表者様がご記入ください。
※基本的に先着順で受け付けます。

▼キャンセルポリシー
開催日の7日前からキャンセル料が発生します。
申し訳ございませんが、2/18(土)23:59以後のキャンセルは、キャンセル料100%(7,700円×人数分)をお支払いいただきます。

サトタカ(佐藤貴子)

食と旅を中心としたコンテンツ企画、編集、執筆、監修、コーディネートなどを手掛ける。10代でフランス菓子の再現にハマり、20代後半で中華食材の多様性にハマり、30代で中国郷土料理の沼にハマる。中華がわかるウェブマガジン『80C(ハオチー)』ディレクター。中華圏を胃袋目線で旅する『ROUNDTABLE』主宰(当サイト)。東洋医学を胃袋で学ぶ『古月漢満堂』企画など。